飲食店を開いて営業したとしても、競合がたくさんいます。お客さんの目や舌はあなたが思っているより何倍も厳しいのです。あなたのお店の売上が伸びないのは、お客さんに食べたいと思われていないからです。人間は、本当においしいものを食べたとき、必ず人に紹介します。そして、クチコミが広がります。そして、その人たちは、また買ってくれます。つまりリピーターになるのです。開業する限りは他のお店に負けないコンセプト作りをすることが求められます。
まず、あなたのお店だけにしかないオリジナルについて考えましょう!
お客様は、どうしてあなたのお店を選んでくれたのでしょう?立地がよくて、たまたまあなたが作った商品を食べたかった。その偶然の出会いがあなたとお客様を結び付けるきっかけであることが多いと思います。しかし、長く愛されるには、一度来ていただいたお客様をリピーターにしてゆく必要があります。お客様は自分が思っているより何倍も厳しいもの。ほとんどのお客様はあなたの作ったものは食べた瞬間以外は覚えていないでしょう。だから個性的なオリジナリティを出して、少しでも多くのお客様にまたあそこに行きたい!またあれが食べたいと思っていただくことが絶対に大切なのです。あなたの考えるお店には、それがありますか?
次に目標を作りましょう!
オリジナリティについて考えたら、次は目標を立てましょう。ほとんどは売上額や利益率など数値的な目標を思い浮かべる方が多いと思います。もちろん数値的な目標は大切ですが、「お客様にこんなうまいものはないと言わせる」「日本一おいしいお店を目指す」などの数字では表せないような目標も立てておきましょう。目標や夢を持つのは店舗経営に限らずとても大切なことです。常に心の中で留めてその実現に努力すればきっと数値目標も達成できることでしょう。日々の営業の中で忘れがちになってしまう場合は、お店の中に掲示するなどして常に思い返すようにしましょう。「初心忘るるべからず」です。
そして、年間計画を立てましょう!
具体的に一ヶ月の予算等が固まったら、年間計画を立てましょう。飲食業は天気や季節的な変動を受けやすい商売です。猛暑の夏に熱い食べ物は売れ行きが伸びませんし、寒い冬に冷たい食べ物の売れ行きは伸びません。一度経営してみなければ、本当の数字はわかりませんが、楽観的な年間計画を立てるべきではありません。基本的な計算対象として、原価、売価と販売予想数、そして家賃や人件費があります。これらをもとに年間の収支予測ができてくると、店舗を増やしたときにも大体の予測がつくようになります。